HISTORY
History of the birth of
the outdoor brand "GERRY”
1930’s
GERRYの起源
アメリカン・アウトドアブランド「GERRY」の創始者・Gelald “Gerry” Cunningham(ジェラルド・ジェリー・カニンガム)。
アウトドアを愛する家庭で生まれ育った彼は、幼少期から母親のミシンを使い、ハイキングやクライミングギアを数多く作っていた。家族でアウトドアに行くたびに様々なバックパックを試していた彼だったが、納得のいく使い勝手のものがなく、そのデザインと機能性に不満を抱くようになった。
1938年、こうした不満を解消するべく、2つのジッパーで仕切りをつけ、軽量化したバックパックを自身でデザインした。これが、世界初のクライミングパックである。
1945-46
GERRYの誕生
アメリカ陸軍・第10山岳師団に従事し、山岳地域や雪山での訓練を経験したジェリーは、より機能性の高いバックパックの必要性を感じた。
1945年の第二次世界大戦後、この経験を活かし、機能性と軽量、そしてデザインを兼ね備えた登山用品を設計・デザインするビジネスを妻と共にスタート。ナショナルスキーパトロールマガジンでのコラム連載にも精力的に取り組んだ。
コラム連載のお礼として雑誌の顧客メーリングリストを手に入れたカニンガム夫婦は、「GERRY」の名称でメールオーダービジネスを開始。この時、アメリカン・アウトドアブランド「GERRY」が誕生した。
1947-51
カラビナのリデザイン
コードロックの発明
ジェリーは、陸軍で従事していた際の経験から、カラビナの金具部分の脆弱性に着目。アウトドアに適したより高い強度にするため、鉄を自ら加工して三角形の「バイナー」スタイルにリデザイン。キーチェーンとしても世界中に普及した。
また彼は、樽型のプラスチックにバネが入った「ドローストリングクランプ」を発明。これにより、紐で縛らなくてもバックパックを簡単に開閉できるようになった。「コードロック」の名称でも有名なこのプロダクトは、ジェリーの最大の功績であり、アウターウェアやキャンプ用品に広く活用されている。
1953
世界初エベレスト登頂
1953年5月29日、歴史上もっとも有名な登山家であるエドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイ率いるチームが、世界初のエベレスト登頂に成功した。
この時使用されたのが、GERRYが開発した「ヒマラヤテント」。GERRYのスタッフは、遠征に間に合うように寝る間も惜しんでテントを縫い、エベレストチームが出発する1日前に完成させた。
1958
GERRY STORE OPEN
メールオーダービジネスで成功したGERRYは、ビジネスの拡充・補完のため、コロラド州・ボルダーに初の路面店をオープンした。
その後、ブランドが成長して認知が拡大するにつれ、アメリカ各地に次々と店舗を展開していった。
1959-60
ライトジャケットの開発
1959年、アメリカ空軍から極寒にも耐えうるサバイバルスーツの開発を依頼された。カニンガムは、- 45度にも耐えるグースダウンを使用したサバイバルスーツを開発。ミトンやジャケット、パンツ、寝袋にもなるバッグで構成され、それら全てがわずか2ポンド(約900g)のコーヒー缶に収まるコンパクトな仕様だった。
1960年、これらの技術を応用し、初の「ライトダウンジャケット」をフルラインで開発・製造。今でも人気の高いキルティングダウンジャケットのインスピレーションとなった。
1967-68
ナイロン製
バックパックの開発
1967年、世界初となるティアドロップ型のナイロン製バックパックを開発。翌年にはカニンガムが30年以上にもわたって目指してきた、均等に重さが分散されるバックパックを完成させた。
Since then,
evolution has continued.